作・演出 幸田真洋(劇団Hallbrothers)
こんにちは。劇団HallBrothers主宰の幸田です。
初めましての方もたくさんいらっしゃるかもしれませんのでまずは簡単に自己紹介を。
劇団HallBrothersは「ねたみ・そねみ・ひがみなどのネガティブな感情」をテーマにした会話劇を上演しています。
と書くと、なんだかドロドロした作品なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうわけでもありません。
「ああ、こんな人いるなあ」とか「こんなことあるなあ」という日常のあるあるを題材にして、ネガティブな感情に振り回されてしまう人々を滑稽に描いています。
僕も嫉妬深い人間なので、すぐ人のことをやっかんだり、羨んだりしてしまいます。
その渦中にある時というのはすごく苦しいのですが、ふとそんな自分を客観的に眺めてみると「小さいな」と感じますし、そんなことで右往左往している自分が滑稽に思えてきます。
そんな感覚を舞台でも作りたいと思い、創作に取り組んでいます。
劇団HallBrothersは「ニヤニヤして眺めていたら、やがてハッとし、胸に何かが突き刺さる演劇」をお届けしますので、どうぞ今後ともお気にかけていただければ幸いです。
さて、そんなHallBrothersですが、縁あってギルドフェスに参加することになりました。
上演作品は『田舎者のDNA』
僕が結婚する時・してから、実際に感じたことをヒントに作っています。
僕の家はいわゆる核家族で、故郷を出て自分たちだけの新しい生活を始めた両親に育てられました。
一方、妻の家は田舎の大家族で、本家やら分家やら何かの折には親戚一同集まるやらで、全く逆の環境でした。
ですが、不思議と共通するものがあったりするんですね。
それは何なんだ、なぜなんだ、と思ったことが作品のスタートになりました。
新しい作品を作る時はいつも苦しく、楽しいのですが、今回は阿久根さんにドラマドクターをやっていただけるので、より一層楽しみです。
実は今年、劇団結成20周年を迎えて、それなりに演劇キャリアは築いてきたつもりですが、まだまだ自分の書きたいものが完璧に書き切れているわけではありません。
でも、20年の積み重ねでなんとなく芝居を作るコツは培ってきたので、それなりの作品にまとめることはできるんです。
が、このままだとそれなりの作品を作り続けるだけで、傑作・名作は作れないんじゃないかと悩んでいた正にそのタイミングで今回のフェス。
阿久根さんの胸を借りるつもりでぶつかっていきたいと思います。
HallBrothers『田舎者のDNA』最終的にどんな作品になるのか、僕も楽しみです。ご期待ください。
それから、最後に宣伝を一つ。
今年、劇団結成20周年と書きましたが、記念公演をたくさん打つ予定です。
その第一弾がなんと今週末、ぽんプラザホールにてあります。
劇団HallBrothers20周年記念公演ラッシュ①初春『Sour Grapes』
Sour Grapesというのは「負け惜しみ」という意味の慣用句です。
欲しくても手に入らないものを前にした時、人は心の安定を図るために「あんなもの欲しくないよ。だって〇〇〇でしょ?」と負け惜しみを言います。
PTA役員たちの話し合いを舞台に、負け惜しみを言うしかなった人々のいじましさ、もの悲しさを描いた作品です。
お時間ある方はぜひ、劇場へ足をお運びください。
詳細は劇団ホームページでどうぞ。
それでは、劇団HallBrothers主宰、幸田真洋でした。
ギルドフェスのチケットご予約もお待ちしています!
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GUILD ENGEKI FES’19
【日時】
2019年2月
22日(金)14:00/19:00
23日(土)14:00/19:00
24日(日)14:00 [全5回公演]
【参加団体× ドラマドクター】
■劇団HallBrothers 幸田真洋× ギャラクシー賞大賞受賞阿久根知昭
■劇団ピロシキマンみかんひろし× 文化庁芸術祭賞大賞受賞美和哲三
■劇団ZIG.ZAG.BITE 到生× NHK 九州劇場シナリオコンクール大賞受賞山下晶
【会場】あじびホール
【チケット料金】前売2,500円/当日3,000円
ご予約:https://www.quartet-online.net/ticket/fes19?m=0kfijea